ニッタマカレッジ
【第5回ニッタマカレッジ番外編】リーダーシップとマネジメント
第5回の番外編として、リーダーシップとマネジメントをテーマにして、それぞれの違いや役割、なぜこれらが大事なのか、どのように発揮していくかを解説していきます。
コンテンツ
リーダーシップとマネジメントの違い
リーダーシップとマネジメントは混同して考えられがちですが、それぞれ意味合いや定義に違いがあります。
リーダーシップは、目標やゴールなどの旗を掲げて「ここに行こうぜ!」という風に引っ張ることです。そして掲げる旗が、普通は行きたいと思わなかったり、行けると思えないようなところに掲げ、メンバーをそこに向かわせるのが本物の質の高いリーダーシップです。
周りの人の進む方向を軌道修正したりモチベートできる人が、リーダーシップを発揮できているということになります。
なので、リーダーシップは誰しもが発揮していいし、発揮するべきものです。ですが、方向性やゴールを指し示し導くという重要な役割でもあるため、どのように使うかは注意が必要です。
例えば会社組織の中でリーダーシップを発揮するのであれば、会社の理念や経営方針に沿った方向性に導く必要があります。社会の中であれば、明らかに社会に悪影響を及ぼすようなことにリーダーシップを発揮するべきではありません。
このように考えると、本物の質の高いリーダーシップを発揮するには、
・バイタリティ(力強さ)、決断力
・広い視野、高い視座
・洞察力、先見の明
・課題発見、問題設定力
・徳、善意思
・コミュニケーション能力(伝える力)
などが必要であると言えるでしょう。
一方マネジメントは、リーダーが掲げた旗にたどり着けるように方法を考え、管理することです。経営の神様と言われるドラッガーは「組織に成果を上げさせる(=掲げた旗にたどり着く)ための、道具、機能、機関」と定義しています。
工事に例えると、
・リーダーシップ…●●という目的で、▲▲のような建物をここに建てよう!
・マネジメント…それを建てるためには■■を段取りして、あの人に仕事を依頼して・・・
みたいな感じでしょうか。
計画立案、リソース(ヒト、モノ、カネなど)の確保や分配、進捗管理、イレギュラー対応や調整などなど、目的や目標を成し遂げるため、成果を出すための管理の全てがマネジメントであると言っても過言ではありません。
このように考えると、優れたマネジメントをするには、
・目的、目標へのコミットメント・やりきる力
・論理的思考力、創造性(実現の道筋を見つける力)
・予実管理力
・問題解決力、調整力
・コミュニケーション能力(傾聴力+伝達力)
などが必要であると言えるでしょう。
なぜリーダーシップとマネジメントは混同されるのか?
前述した通り、リーダーシップとマネジメントには明確な定義や役割の違いはありますが、掲げた旗にたどり着く(目標や目的を達成する、成果を出す)という目的は共通していますし、両輪の関係にあります。どちらか一方だけでは成果を出すのは難しくなります。
なので、同じ人が旗を掲げて推進(リーダーシップを発揮)する、そしてマネジメントもする場合が多くあるので混同されやすくなります。
しかし、定義を見てもらえばわかる通り、それぞれに必要な能力は異なります。リーダーシップに特性がある人、マネジメントに特性がある人がいるのであれば、それぞれ役割分担をして推進した方が達成される可能性は高まるでしょう。
そのような役割分担をするためにも、それぞれの定義を共通認識として持つことが必要です。
学べるコンテンツ
リーダーシップとマネジメントについてわかりやすく解説してくれている動画を2つ紹介します。
1つ目は、田端信太郎さんのこちらの動画。
2つ目は、鴨頭嘉人さんのこちらの動画です。
どちらも言い回しに違いはあれど、同じ定義でわかりやすく伝えていることがわかります。
ぜひこちらの動画も一緒に見ていただければと思います。
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